以前に「フロイトとユングの夢分析の仕方の違い(概略)」という記事を書きましたが、その後続編を書こうとしても意外と書きたいことが見つからず、気づけば1年以上も経過してしまいました。
そのため趣旨を変更しまして、今回は当ウェブサイトに載せている夢占いと称する夢の心理学的・神話的な意味と、有料相談で行っている夢分析との違いを書かせていただきます。

夢占いの記事での夢の分析方法

市販の複数の夢事典を参考に、同一の夢の意味をピックアップ

まず夢占いの記事で、どのように夢を分析しているのかについて書かせていただきます。
これは知ればガッカリな話かもしれませんが、大型事典も含めまして、家にある10冊近い夢事典を参考にして、ある夢のモチーフに関して複数の本にまたがって記述されている同一の夢の意味をまずピックアップします。
これはエビデンス的な発想で、複数の本に記述があるのはそれだけ妥当性があるとの考えからです。

連想された夢の意味を追加

中にはこれだけの作業で終えることも時にはありますが、大抵の場合はこうした調べ物をしているうちに心の中に様々な連想が働いてくるため、その連想の中で夢の意味として使えそうなものを付け加えていきます。

ですから当ウェブサイトに夢占いとして掲載されている夢の意味は、夢事典から抽出した、ある程度妥当性のある意味内容に加えて、後述の夢の有料相談から得られた知見や心理カウンセリングの実践や研究、さらには私自身の自己分析から得られた知見などを付け加えたものとなっております。

当ウェブサイトの夢占いの内容が、しばしば他の夢占いサイトと違うと言われるのには、後者の追加部分によるところが大きいのではないかと考えられます。
もし市販の夢事典からの抽出だけでは、コストさえかければ誰でも参照可能な情報ですから、他サイトの夢占いと大差ない内容となってしまうはずです。

有料相談の夢分析の分析方法

基本的に夢のモチーフよりもストーリーの方を重視する

次に有料相談の夢分析の分析方法についてですが、こちらも意外に思われるかもしれません。
有料相談の夢分析では、夢占いのような夢のモチーフの意味をまったく考慮しないわけではありませんが、そのことよりもストーリーを最も重視します。

その理由は夢の中の世界を大抵の場合、夢ではなく現実と錯覚しており、それゆえ日常生活の場合と同じく、モチーフよりも出来事(=ストーリー)の方に重点が置かれているはずと考えられるためです。
これは例えばどこかに遊びに行った時に、どこに行ったかということよりも、そこでどのような体験をしたかの方が遥かに重要なことが多いということです。

夢見手の関心を頼りに分析を進める

また上述の基本方針の他に、夢見手(夢を見た相談者の方)に夢の中で気になるところを必ず尋ね、その関心がある、あるいは気になるところに焦点を当てて分析を進めても行きます。
これは夢分析の仕方を最初に教わった江夏亮先生の「夢の意味を知っているのは夢見手自身」の教えをそのまま継承したものです。

なお江夏先生は『』という一般の方向けの夢分析の本を書かれていますので、ご関心がありましたら、お買い求めいただけますと幸いです。
江夏亮著『プロカウンセラーが書いた 自分でできる夢分析 ハイヤーセルフからのメッセージ』

自由連想法の活用~夢見手の連想を重視する

また夢分析に当たっては私から解釈を一方的に述べるのではなく、むしろ相談者の方が夢から連想する内容を意味あることととして重視します。
これはフロイトが考案した自由連想法の応用と言えます。

フロイトは相談者の方に、頭に思い浮かんだことを(文字通りに意味で)すべて言葉にするように促し、そうすることで普段意識されることのない無意識の領域が意識に浮かび上がってくることを期待し、かつそうして意識化された内容が、相談者の方の悩みを解決するカギを握っていると考えましたが、私も同様の効果を念頭に置いています。

以上のように、夢占いでは特定の相談者の方との間で詳しいやり取りをできないため、止むを得ず一般化しやすい夢のモチーフの意味を掲載していますが、夢分析ではそのような制限はないため、カウンセリングで用いている心理療法のテクニックも使いながら、相談者の方との共同作業という形で、相談者の方が腑に落ちるような夢の意味を探って行きます。

ですから「当たらずとも遠からず」的になりがちな夢占いとは異なる、本当に腑に落ち、ご自身に役立つような夢の意味を知りたいとお考えの方は、一度有料相談の夢分析を体験していただけますと幸いです。

夢分析 案内ページ