数日前にNHKBS1の国際ニュース番組で、悪夢の治療法が紹介されていました。

名前は紹介されていませんでしたが、フランスの精神科医の研究によれば、悪夢の内容を書き換える治療法により、7割の患者さんが1週間で改善が見られたそうです。

ナラティブセラピーとは

実はこの治療法自体は目新しいものではなく、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ナラティブセラピーという名称で体系化されています。
また方法論自体もとてもシンプルです。

まずドミナント・ストーリーと呼ばれる今自分が苦しんでいるストーリーを書き、続いてオルタナティブ・ストーリーと呼ばれる、それとはまったく異なる、かつ幸福なストーリーへと書き換えます。
細かいアレンジは存在しますが、苦しいストーリーをハッピーなものへと書き換えるという点は共通しており、この点がナラティブセラピーの核心とも言えます。

私自身も開業以前に臨床心理士の江夏亮先生から、そのアレンジ系の1つであるナラティブ・ジャーナリング・セラピーを教わり、開業当初はカウンセリングで用いていました。
しかしなかなか期待した効果を挙げられなかったこともあり、いつしかカウンセリングで用いることはほとんどなくなっていました。

補足)ナラティブ・ジャーナリング・セラピーについて詳しくは、次のページをご覧下さい。
ナラティブセラピー考察

ナラティブセラピーによる悪夢の高い治療効果

ちなみにナラティブセラピーを悪夢の治療に用いた例は初めて聞きました。
辛いストーリーを書き換えるのですから、悪夢にも適用することは十分可能なはずですが、盲点だったのか私自身も気づきませんでした。

と同時に、7割の患者さんに1週間で改善が見られたという、その効果の高さにも驚かされました。
夢診断・夢分析のご相談では、悪夢に悩まされるクライエントさんが少なくありませんので、その効果の高さを見越して試してみようと考えています。

効果の違いは意識状態の違い?

ちなみに私見ですが、カウンセリングへの適用との間に効果に大きな違いがあるのは、もしかしたら意識状態の違いかもしれません。
この辺りの真相解明も期待したいところです。